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2007/10/11 木曜日

やっぱり書かないわけにはいかないと思った

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Filed under: 2輪 — @ 0:28:41

2輪レーサー阿部典史選手の訃報

この事実はトーチュウの記事で知ったんだけど、見出しが目に入って、各文節をどうやら脳内では認識したみたいなんだが、その文章が何を語っているのかがさっぱり理解できなかった。こんな感覚は生まれてはじめてだ。いつになくレスポンスの悪いページロードが終わり、表示された記事を読んでも、やっぱり頭に入ってこない。ミルコ・クロコップのAAとかが頭に浮かんだ。まず事実を把握するだけでも、相当な時間を要した。

そのあと数日をすごし、どうしようもなかった喪失感が徐々にうすれていくにしたがって、ふつふつと怒りがわいてきた。

今回の事故のシチュエーション。前方を走っていたトラックがUターン禁止の区間でUターンをはじめ、後から来たノリックがその右側面に衝突。という状況は、位置関係だけをみるならば昔ボクがトラック相手に巻き込まれた事故と実に似通っている。そのときは、場所は片側2車線の道路での交差点、そこでの信号待ちでのことだった。すでに赤信号になっている交差点の左車線側にトラックがとまっており、ボクがあとから車で右車線にならび青信号を待つ。信号が変わって発進しようとしたところ、やおらトラックが、ボクの進路をふさぐ形で右に車体をふってきて、その内輪差により車のフロントを大破させられたとうい事故。つまるところほぼ静止に近い状態だったおかげで、ものが壊れるだけですんでいたのが不幸中の幸いだった。

どちらもトラックの無理な転回は、道を間違えたことが原因だそうで。トラック(や、場合によってはバスも)の事故がニュースになると、どうも批判の矛先が過密勤務を強いている会社に向けられることも多いように思うが、結局のところ事故を起こすことによって他者の財産やことによっては命まで奪ってしまっているのは、やっぱりドライバーその人以外にいないんだよ。プロだろ?それで金もらってるんだろ?それなら万難排して仕事を遂行しろっての。道を間違えたら前進復帰。これは教習所で習う必修項目。プロならばこそ基本を忘れるな。仕事上のミスを比べるなら、証券社員が数百億の損害を出すよりも、人ひとりの命を奪うことのほうがどれだけ罪深いかを肝に銘じろ。その上で安全な運行ができるように、自らの待遇は雇用主と理性的に対話・交渉しろ。

今までバイクで出かけていたときは、漠然と「生きて帰ること」を第一目標にと考えていたわけだけれど、今回こいつを改めて強く意識することになった。ツーリング・サーキット走行は当然、街乗り・チョイノリも、バイクだけでなく車・自転車・あるいは徒歩で出かけるときにも。原則「性悪説」はあまり支持したくないのだが、こと交通社会に身をおく限りは、ほかの交通はまるっきり信用しない。すべてを疑ってかからないことには安全を保障できないのが実際のところだから。それでも生きて帰れれば価値がある。その上で楽しいライディングが満喫できれば御の字だ。

こんな事故が起きてしまったからといって、ボクはバイクやモータースポーツから遠ざかろうとは思わない。そんなのがいるとノリックも悲しむだろうしね。とはいえ、肉体的な衰えや他から、他者や自身の安全が保障できないと思い始めたら。いずれそのときは勇気を持ってバイク・車から降りるべきなんだろうね。

最後に...
阿部選手のご冥福を、心よりお祈りします。

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